2011年12月19日月曜日

未来への誓い

先日、介護福祉士として働いている地元の友人から電話があった。

最初は、正月に帰省するかどうかの話だったが、途中から仕事の話になった。

書くのも嫌になるくらいひどい上司の話を聞いた。

「利用者さんのことを1匹と呼ぶ」

「歩きたいと話す利用者さんに、歩けるわけがないと話す」  などなど・・・。

書いていても怒りで吐き気がする。

そんな上司の言動で、頭が狂いそうだと話す友人に、あまりの内容に頭が真っ白になった僕は何も言えなかった・・・。

でも、今なら言える。

そんな上司の為に思い悩み、絶望しないで欲しい。

福祉業界に絶望しないで欲しい。

絶対に変えるから!そんな社会を絶対に変えるから!


苦しむ利用者さんを救いたい。

友人のように思い悩んでいる人たちを救いたい。

利用者さんがどこの事業所に行っても質の高いサービスを受けられる社会にする為に、皆がやりがいを持って働ける社会を創るために、僕が出来ることを少しずつやっていこう。仲間の力を借りながら。

このようなことを心に誓った。



2011年12月1日木曜日

物語る背中

Hさんが三線(三味線)を弾いている!!!


当通所リハビリテーションに衝撃が走りました。

Hさんは昔、三線をよく弾いたということで、自宅には高級な三線が飾ってあります。すごく好きだったのだと思います。Hさんも「昔は弾いていたよ。」と話されます。

だから僕達スタッフはHさんにもう1度弾いて欲しいと思い、過去何度も三線を勧めました。しかし、「あんたがやりなさい。」と言うだけで持つこともありませんでした。

寡黙なHさんは、やりたいことを話すわけでもなく、好きだと思われる将棋を挑まれたら指すという過ごし方をずっとされていました。何年でしょう、4.5年経つでしょうか、もっと経つかもしれません。

楽しそうに動かれるのは将棋をしているときと、女性に手を引かれているときですから、僕達のアプローチは将棋が出来る環境を創ることと、女性が関わる時間を増やすこと等でした。

そんなHさんが三線を握った背景には、同じテーブルに座られている利用者さんが貢献していました。

実習生がおそらく何の意図もなくHさんのテーブルで三線を弾こうとしていました。しかし、ちんだみ(調弦)が出来ず、戸惑っていました。10分くらいでしょうか、頑張って1人で挑戦していましたが始めたばかりの素人に出来るわけがありませんでした。

見かねたKさんが学生に「Hさんなら出来るだろうからお願いしなさい。」と話し、Kさんを介してHさんに三線が渡りました。

このような経緯で起こった感動体験でした。

Kさんはすごく自然でした。僕たちは「やって欲しい」という一方的な想いが強く出すぎていたのかもしれません。

やはり当事者同士だからこそのタイミングや空気感があるのだと思います。

ピアサポート(言って良いかどうかわかりませんが・・・)の効果をひしひしと感じました。

このような場面をもっとたくさん増やしていく為にもっともっと考え、努力しようと思います。

数年ぶりに三線を持つHさんの背中、かっこ良かったです!Hさんの歴史を物語っているように感じました。



余談ですが、
僕はHさんが三線を弾いている姿を見て、言葉にならないくらい感動しました。と同時に、その光景をいち早く見つけ、一番感動し喜んでいるRPT(Kさん)の姿に感動しました。

うちのPTは作業の視点をしっかり持っているんです!!!