長期実習から学生が帰ってきて、現在実習後セミナーを行っています。
そのセミナーの中で、先日「OTの魅力」と題した講義をさせてもらいました。
学生が書いてきたレポートを見させてもらったり話を聞くと、実習で学んだことがOTの全てだと思っている子も多いからです(当然のことですが)。
ほとんどの内容は、各種ファシリテーションテクニック、活動分析、環境適応、精神分析、集団を用いた介入等々・・・。大事です。大事だけど全て1つの手段です。OTが大切にするところは他にある。
そんなことが伝えられたらいいなと先輩教員と話し合って決めました。
学生が学んできたことを踏まえ、OTがクライエントに介入する上で知りたい情報について皆で話し合ってもらいました。
作業歴、生活歴、COPM、趣味等々・・・。様々なことが出てきました。
しかし「クライエントが大切にしている作業!」という言葉は出て来ませんでした。
求めすぎですね・・・。すいません。
その後、僕が考える「OTの魅力や専門性」について話しました。
内容は「トップダウン」と「OBP」についてです。
作業療法士とは作業を専門とし、作業の可能化を支援する職業なんだということから始め、上記2つについて説明していきました。
頷きながら聴いている子、ポワ~ンとしている子など様々でしたが、OTの魅力が伝わっていたらいいなと思います。
質問の1つに「バイザーからボトムアップがしっかり出来ているから治療が出来るんだと言われた。両方が必要だとは思うが・・・どう折り合いをつけていいのかわからない。」という学生がいました。
トップダウンとボトムアップどちらが良いとかの話をしたいわけじゃないんです。作業療法士は何に焦点を当てて、何をする職業かってことを考えると自ずとトップダウンの見かたになる。だからOBPとセットで話をしたんです。もちろんボトムアップを否定しているわけじゃない。ということをその学生には話しました。
治療=機能訓練?トップダウンで見ていっても最終的に作業のやりにくさの原因が機能にあって、改善可能であれば機能訓練もするんですけどね。トップダウンだから機能面は疎かでいいなんてことはありません。
まだまだ誤解があることを知りました。
最後に師匠と共に書かしてもらったOTジャーナル(PNFについて)の資料を皆に渡して、学生が虜になるファシリテーションテクニックは手段で、目的と混同しないで欲しいということを伝えて終わりました。
皆に伝わっていることを祈ります。
さー、次は事例報告会です。楽しみです。
事例報告会についてもまたの機会に報告します。
2012年8月29日水曜日
2012年8月2日木曜日
作業に焦点を当てた実践とは
久しぶりの投稿です。
今回は研修会のご案内です。
僕には役が高いお話ですが、ありがたく受けさせていただきました。
他演者の皆さんと違い経験も知識も少ない僕ですが、僕にしか伝えられないことがあると信じて頑張ります。
今回、僕がいただいたテーマは「地域・連携」です。
クライエントの作業を可能化するとき、作業療法士だけではどうにもならないことが多々あります。
様々な職種と連携する必要があります。しかし、意外と連携って難しいことがあるんですよね。
皆さんも難しさに直面されていると思います。
そんな連携をスムーズにしてくれる要素は何か?僕は「作業に焦点を当てる」ということと「トップダウン」だと思っています。
そう!作業療法士が専門としているところなんです!
その辺を事例を通して皆様に伝えられたらと思います。
サーフィンの方へ介入した時、役場の担当者と「やりたいことがあるのに、制度の関係で出来ない方が他にもたくさんいるかもしれない。今回の事例を世に広めることによって、制度が変わるかもしれない。そうすることで、困っているたくさんの人たちを救いたい。」と話していました。サーフィンの方も同意してくれていました。
ようやくチャンスが巡ってきました。
たくさんの作業剥奪を経験している方の為に、事例の力を借りて頑張ります。
今回は研修会のご案内です。
僕には役が高いお話ですが、ありがたく受けさせていただきました。
他演者の皆さんと違い経験も知識も少ない僕ですが、僕にしか伝えられないことがあると信じて頑張ります。
今回、僕がいただいたテーマは「地域・連携」です。
クライエントの作業を可能化するとき、作業療法士だけではどうにもならないことが多々あります。
様々な職種と連携する必要があります。しかし、意外と連携って難しいことがあるんですよね。
皆さんも難しさに直面されていると思います。
そんな連携をスムーズにしてくれる要素は何か?僕は「作業に焦点を当てる」ということと「トップダウン」だと思っています。
そう!作業療法士が専門としているところなんです!
その辺を事例を通して皆様に伝えられたらと思います。
サーフィンの方へ介入した時、役場の担当者と「やりたいことがあるのに、制度の関係で出来ない方が他にもたくさんいるかもしれない。今回の事例を世に広めることによって、制度が変わるかもしれない。そうすることで、困っているたくさんの人たちを救いたい。」と話していました。サーフィンの方も同意してくれていました。
ようやくチャンスが巡ってきました。
たくさんの作業剥奪を経験している方の為に、事例の力を借りて頑張ります。
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