2013年6月28日金曜日

つむぐトイレ

お久しぶりでございます。

なんだかんだでブログを更新できていませんでした(^^;)

忙しい日々を送らせていただけるのは本当にありがたいことです。

バタバタした毎日ですが、デイサービスを立ち上げてから本当に毎日感動することばかりです。

教育も楽しいですが、臨床もやっぱり楽しいです(^^)

さて、そんなたくさんの感動体験からお一人を紹介します。

Aさんは約4年前に発症し、重度の障がいをおもちで、生活全般に介護が必要な状態です。

リクライニング車椅子を使用し、過ごされています。

初めて当デイサービスを利用されたときADOCを使い面接しました(うちは全員にADOCを使用し、面接をしています)。

Aさんは色々なことに興味があり、たくさんのイラストを選ばれました。過去にやっていたスポーツや趣味など、楽しそうに話されました。

ただ、その中で強く強く望んだのは、主介護者の娘さんの為に、立ち上がりや移乗、トイレで排泄をすること(発症後はオムツ使用)でした。これに関して家族も強く望んでいました。

ただ、Aさんも家族もトイレに関していつかできたらいいな・・・くらいの超長期目標だと話し、半ば諦めているようでした。

僕は移乗等の介助を行った感覚と、今までストレッチ等の機能訓練しか受けていないという話を聞いたことから、Aさんの機能はもっと高まると感じていましたので、可能だと思っていますとAさんそして家族に話しました。

それから約1ヶ月間、みっちり機能訓練を行いました。予想通り機能も向上してきました。

そして、先週Aさんに提案し、初めてトイレに座ってみました。

結果は大成功!!!

Aさんは「病気になってから初めてトイレで出来た」と大喜びでした。一緒に介助した介護福祉士も一緒に喜びました。

そして、帰宅するなりAさんは家族に報告。その場で家族とも喜びを分かち合いました。

今週からトイレで排泄出来るようにリハビリパンツへと変更しました。

今までトイレで出来なかった理由の1つは支援者側の諦めがあったからではないかと思います。

支援者側の諦めが、クライエントの作業の障壁となってはいけないと思うんです。

僕たちはクライエントの作業が可能となる為の支援をします。

だから僕たちは諦めません。僕たちが諦めるのは、クライエントがその作業を必要でないと感じた時です。

より多くの感動を、ご利用者、ご家族、スタッフ、地域住民と共有していきたいと思います。