2011年6月8日水曜日

身体拘束の勉強会にて

昨日、職場で「身体拘束ゼロへ向けて」というテーマで全スタッフに向けて勉強会を行った。

身体拘束とは身体の自由を紐や拘束具で制限することだけを指しているわけではない。行動(範囲)を制限することも同時に意味している。

僕は、皆にこの身体拘束の定義を知ってもらい、日々行っているサービスを振り返って「これは身体拘束だったのかな?」などの話し合いが生まれてくることを目標としていた。

その為に、身体拘束を行っていた時代を経験し、身体拘束廃止運動に尽力されてきた大先輩のOTに相談し、拘束具などを拝借した。

そして、勉強会は皆の心に届くように体験型にした。

スタッフが座っている6個のテーブルから各1名ずつ代表者を出してもらい、車椅子に身体を固定されることを体験してもらった。

口頭での勉強会を30分くらい予定していたが、予想以上に熱くなり40分くらい話し続けた。一時間くらい経ったら体験者達は「腰が痛い」などの症状を訴えるだろうと予測していたが、40分でも充分きつくなるだろうと思って、話し終わった後、体験者達を探した。

すると・・・体験者達は拘束具を外して椅子に座りなおしていた。ずっと体験してくれたのは学生2人と通所リハのリーダーだけ・・・。6人いたはずが、スタッフ1人・・・
 
僕は呆れると共に、がっかりし・・・少し怒りもあったと思う。こんなにも伝わらないものか・・・。

しかし、終わってから1人の体験者から「足が痺れてきたから外したよ。」という話を聞いた。

なるほど!そういうこともあるのか!!!

途中で外した体験者達ひとりひとりになぜ外したかを問うべきだった。それが一番リアルな声だったはずなのに・・・。

自分の人間の小ささにがっかりだ。皆を信じられていない自分にもがっかりだ。反省してもしたりない。僕には「こんなに一生懸命やったのに」というおごりがあったのだと思う。

まだまだガキです。

頼れる大人に成長します!必ず!!!

プロジェクトメンバーに誓います。

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