先日、あるクライエント(Aさん)と担当の学生と三人で個別リハビリテーションを行いながら話をしていた。
Aさん:「急性期、回復期ってあるでしょ?ここは何期かって学生に聞いたら維持期だって。維持期ってどんなところ?」
僕:「Aさん、急性期ではどんなことをやりました?」
Aさん:「OTはマッサージ。PTは歩けるようになる練習。それと、OTは手、PTは足かな。」
僕:「なるほど。では回復期ではどんなことをやりました?」
Aさん「PTはひたすら歩いた。OTは洋服を着たり脱いだりする練習をしたかな。ズボンを脱いだりとか。」
僕:「なるほどー!急性期では起き上がったり歩いたりなど、動く為に必要な練習をして、回復期ではご自宅に帰る為の準備として日常生活の練習をされたのですかね?」
Aさん:「そうだね。」
僕:「では、維持期と呼ばれるこれからは何をするところだと思います?何が必要だと感じますか?」
Aさん:「んー!なんだろう?わからないな・・・。もっとできることを増やすことかな?」
僕:「僕が考えているのは、これからの時期はAさんが考える、Aさんらしい生活を送れるようにするための期間だということです。だから、僕は維持期ではなく、人生の輝きを取り戻す期だと思っています。」
Aさんは、笑いながらもしっかりとした目で聴いてくれた。
あなたはどんなことをしたいですか?しなければならないですか?何を周りの人から期待されていますか?
あなたらしい人生を歩んでもらう為に、僕は問い続ける。
ADOC!
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