長期実習を控えた4年生に実技練習の依頼を受けて、先日練習会を開いてきました。
希望者のみということだったのですが、ほぼ全員いたのではないでしょうか。皆不安なんですね。その気持ちよくわかります。
依頼されたのはROM-exやストレッチでしたので、実技中心に伝えました。あと僕が必要だと思った、移乗や基本動作の介助方法を伝えました。写真のように皆一生懸命練習し、積極的に質問してくれました。さすが4年生です。
本当に良い子たちばかりです。かわいい子たちばかりです。指導者の皆様どうぞかわいがってやってください。
それにしてもやはり実習前の学生さんが気になるのは身体機能に関する技術なんですね・・・・・。もちろんすごく大切なことだと思っています。練習もしっかりやりました!
見学実習・臨床推論実習(評価実習)を経験してきた4年生の学生皆さんが求めるということは、以前の実習でも求められ、出来なかったという印象で帰ってきたということなのかもしれません。または、長期実習ではこの技術も求められるという印象を抱いているのかもしれません。直前に練習できることといったら実技のことくらいだと思っているだけかもしれませんが。
僕が学生の頃を思い返しても、長期実習前は実技練習を焦ってやっていたように思います(現実逃避している時間が長かったですが・・・)。それは長期実習前までの経験から、介入まで行う長期実習には、身体に触れる技術(機能訓練的要素)が絶対必要だと思っていたからです。実際に身体的なことについて求められるクラスメイトが多かったですから。
何度も言いますが、もちろん身体に触れる技術は必要ですし、知識・技術を持っているにこしたことはありません。
しかし、学生の段階でそんなに必要だとは思っていません。僕が実習指導で意識していたのは、トップダウンとOBPです。これが作業療法の魅力だと思っているからです。
実習とは「作業療法の魅力を肌で感じること」だと思います。一番大切なのは作業療法ってこういうことか!作業に焦点を当てるとはこういうことか!素敵だな♪と思ってもらうことだと思います。
誰も行き先のわからないバスに乗り込んだりしませんよね?行き先がわかればそこに向かって努力して方法を考えられます。学生さんも同じだと思います。目指すべき作業療法の形が見つかれば楽しく努力できると思います。僕がそうでしたから。
4年生の皆さんが「作業療法の魅力」を感じ、目を輝かせて戻ってきてくれることを祈ります。
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