先日、入所されているSさんのところにスタッフの方と一緒に行った。
Sさんはいつもの笑顔で優しく僕達を迎えてくれた。
一緒に行ったスタッフの方は、かなり久しぶりに会ったということでSさんも大喜びだった。
色々と話をしていく中で、僕はSさんに現在の楽しみは何かを聞いてみた。
Sさんは「もうこの年だから何も楽しいことはないよ・・・。あんたたちが来てくれる時だけが楽しい。」と話された。
いつもSさんは自室でテレビを見たり、決められた時間に食堂でご飯やおやつを食べたりしているそうだ。リハビリといえば、歩行器で歩く練習をしているらしい。
この施設は新しく清潔で、職員の対応も丁寧で素晴らしいと思う。でも、それだけではクライエントが満足した生活を獲得することはできない。
この施設はイベント等もたくさん行っていると思う。きっとSさんもイベントの時は楽しんでいると思う。しかし、Sさんの生活満足度を高めることはできていない。
なぜか・・・。
Sさんは誰かの為に何かをすることに価値を置いている方だ。Sさんの生活満足度を高めようと思えば、Sさんの価値を満たす作業が生活の中に溶け込んでいる必要がある。
そう!Sさんにとって意味のある作業が欠如していることが要因なのだ。
質の高いサービスを行う為には、「作業」が鍵を握ると考えている。
ここの施設のセラピストが研究会に参加してくれたらな・・・。
ブログ発見~ 作業全開~! yasu
返信削除yasuさん
返信削除見つかってしまいました。よろしくお願い致します。